最近のスマホ決済の種類を紹介!利用すると危険はある?
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ショッピングの支払いを手軽にできるスマホ決済は、スマートフォンの普及とともに広く一般に普及しました。
しかし、スマホ決済は多くの種類があり、それぞれの違いを把握していない人も多いです。
この記事では、スマホ決済の種類や、スマホ決済の危険性について解説します。

この記事は20年以上金融サービスを提供してきたソモ㈱が執筆しています。

目次
スマホ決済とは?

スマホ決済とは、スマートフォンにインストールしたアプリを通じておこなう、キャッシュレス決済の総称です。
クレジットカードと連携したり、事前にチャージしたりすると、実店舗やオンライン上で決済が可能になります。
利用者にとってスマホ決済は、現金を持ち歩く必要がなくなり、スピーディーに決済が完了する便利な手段です。
店舗側にとっても、現金管理の手間が減少する。集客力が向上するなどのメリットがあります。
多くの人がスマートフォンを持つようになり、スマホ決済はクレジットカードに次ぐ主要な決済手段として定着しています。
スマホ決済の種類

スマホ決済には、QRコードや非接触IC・キャリア決済などがあります。
ここでは、スマホ決済の種類を解説します。
QRコード決済
QRコード決済は、アプリに表示されたQRコードやバーコードを利用しておこなう決済です。
利用者が表示させたQRコードを店舗側が読み取ったり、店舗側が提示したQRコードを利用者が読み取る方法があります。
QRコード決済を利用するには、事前にクレジットカードや銀行口座とアプリを連携させる必要があります。
また、ATMからチャージして支払うことも可能です。
非接触型IC決済
非接触型IC決済とは、スマートフォンを決済端末にかざすだけで、支払いができる決済方法です。
QRコードやバーコードを表示させる必要がないため、とてもスピーディーに決済ができます。また、アプリを起動させる必要もありません。
決済のスピードが求められる、駅の改札やコンビニでの支払いに利用されています。
キャリア決済
キャリア決済は、ネットショッピングやアプリの購入代金を、毎月の携帯代金と一緒に支払う方法です。
キャリア決済は、購入の際にクレジットカード番号などの入力は不要で、暗証番号だけで手軽に決済が完了します。小さなスマートフォンの画面でも、スムーズに決済が可能です。
基本的にはインターネット上での支払いに活用されますが、実店舗でも利用できるサービスもあります。
スマホ決済の支払いタイミング

スマホ決済には、前払いと後払い・即時払いがあります。
ここでは、スマホ決済の支払いタイミングについて解説します。
前払い
スマホ決済の前払いは、事前にアプリにお金をチャージして、その金額内で決済をおこなう方法です。
チャージした金額以上は利用できないため、使いすぎを防げるメリットがあります。初めてキャッシュレス決済を利用する人や、計画的にお金を利用したい人におすすめです。
ただし、必要に応じてチャージする手間が発生するデメリットもあります。
後払い
スマホ決済の後払いは、購入した商品やサービスの代金を、あとから支払う方法です。基本的には、アプリに登録したクレジットカードで決済をします。
先ほど解説した、スマホ決済の利用分を携帯料金と一緒に支払う「キャリア決済」も後払いの一種です。
後払いは手持ちのお金が少なくても高額な商品を購入できますが、使いすぎると自分の支払い能力を超えてしまいます。
支払いを滞納しないように、使用金額を定期的にチェックして、総額を把握することが大切です。
即時払い
スマホ決済の即時払いは、商品やサービスの購入時に支払いをする方法です。銀行口座やデビットカードとアプリを連携すると、即時払いを利用できます。
即時払いは事前にチャージする手間がなく、銀行口座の残高を超えての利用はできません。前払いと後払いのメリットを兼ね備えているといえるでしょう。
スマホ決済のメリット

スマホ決済は、素早く支払いができ、ポイント還元を受けられます。
ここでは、スマホ決済のメリットを解説します。
素早く支払できる
スマホ決済の大きなメリットは、会計時の手間と時間を削減できることです。
現金で支払う場合、財布から小銭を取り出したり、お釣りを受け取ったりと一連の動作が発生します。クレジットカードを利用しても、暗証番号の入力やサインが必要です。
また、店舗側にとっても、会計時間が短縮されることで、レジの混雑が緩和されます。スムーズな会計は、顧客満足度を向上させるでしょう。現金を受け渡しするときのミスを防げるメリットもあります。
素早く支払いができることは、スマホ決済の最大のメリットといえるでしょう。
ポイント還元が受けられる
スマホ決済は、ポイント還元を受けられるアプリが多いです。
ポイントは購入金額により受け取れて、ポイントが貯まったら次回の支払いに利用できます。クレジットカードとスマホ決済アプリを連携すると、ダブルでポイントを得られるケースもあります。
また、期間限定でのポイントアップキャンペーンも開催されるため、さらにお得に買い物ができます。
ポイント還元を受けられるのは、現金払いには無い、スマホ決済ならではのメリットです。
個人間での送金ができる
スマホ決済サービスには、個人間で送金ができる機能が付いています。個人間の送金機能は、以下のようなシーンで活用できます。
- 食事代の割り勘
- 子どもへの急な仕送り
- 立て替え金の支払い
- イベント費用の集金
個人間の送金は手軽にお金のやり取りができるだけでなく、相手に銀行口座を教える必要がありません。安心してお金のやり取りができるでしょう。
また、24時間いつでも利用できます。銀行口座と異なり、瞬時に残高が反映されるため、支払いの確認もスピーディーです。
スマホ決済のデメリット

スマホ決済は、利用できない店舗があり、事前にアプリの設定も必要です。
ここでは、スマホ決済のデメリットを解説します。
利用できない店舗がある
スマホ決済は、チェーン店や大型の店舗では導入が進んでいます。しかし、小規模な個人店では普及が遅れているのが実情です。
そのため、支払い手段がスマホ決済だけだと、支払いができずに困る可能性があります。普段訪れないような店舗や旅行先では、事前にスマホ決済ができるか調べておきましょう。
事前設定が必要
スマホ決済を始めるには、アプリのダウンロードや銀行口座などとの連携の設定が必要です。アプリによっては、本人確認書類のアップロードも必要となります。
また、スマホ決済アプリは多くの企業が提供していて、店舗により利用できるアプリが異なります。複数のアプリを導入する場合は、それぞれのアプリで事前設定が必要です。
事前設定を手間だと感じる人は多く、スマホ決済の普及の妨げとなっているとの指摘もあります。
スマホの電池残量や電波状況に依存する
スマホ決済を利用するには、スマートフォンが利用できる状況が必要です。スマートフォンの電池残量が無くなっていたり、電波状況が悪いと利用できません。
地価や山間部などの電波が不安定な場所では、決済が失敗する可能性があるため注意しましょう。
ただ、モバイルSuicaのようにスマートフォンの「予備電力機能」により、電池が切れても一定時間は決済できるアプリもあります。しかし、このようなアプリは例外的です。
スマホ決済の利用頻度が高い人は、モバイルバッテリーを持ち歩いたり、緊急用に現金を持ち歩くなど対策をしてください。
スマホ決済は危険?

スマホ決済は便利なサービスですが、手軽さゆえに不安を感じる人もいます。
実際に、スマホ決済で登録したクレジットカードが不正利用されたり、身に覚えのない商品が購入されたりなどの被害も報告されています。
しかし、スマホ決済のセキュリティは年々高まっていて、暗号化技術の向上や2段階認証などにより、安全性は向上しています。
スマホ決済のリスクを減らすための対策には、以下のポイントを心掛けてください。
- スマートフォンにロックをかける
- 決済履歴をチェックする
- パスワードを定期的に変更する
- 怪しいメールは開かない
- 怪しいリンクはタップしない
上記は基本的な対策ですが、スマホ決済のリスクを大幅に低減できます。スマホ決済は便利なサービスなので、リスク対策をした上で、気軽に使ってみてください。
まとめ
スマホ決済とは、スマートフォンにインストールしたアプリでおこなうキャッシュレス決済です。
スマホ決済には、QRコード決済や非接触型IC決済・キャリア決済などがあります。また、支払いタイミングには、前払いや後払い・即時払いなどの種類があります。それぞれにメリットデメリットがあるため、あなたに適した方法を選んでください。
スマホ決済のメリットは、素早く支払いができることです。スムーズな支払いは、利用者側と店舗側の双方にメリットがあります。
また、ポイント還元が受けられ、個人間の送金ができることも嬉しいポイントです。
スマホ決済のデメリットは、利用できない店舗があり、事前設定が必要な点です。スマートフォンが利用できない状況では、スマホ決済も利用できないこともデメリットです。
さまざまな企業が、スマホ決済のサービスを提供しています。ポイント還元率や使い勝手が異なるため、複数のアプリを試してみてください。