金利とは?仕組みや利息との違い、計算方法をわかりやすく解説
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お金を借りる際や、銀行に預金をする際に頻繁に目にする「金利」という言葉。
日常生活において避けては通れない身近な金融用語でありながら、具体的な仕組みや計算方法ついて、正確に理解できているでしょうか。
この記事では、金利の基本的な意味や利息との違いをはじめ、具体的な計算方法、金利の種類ついて、わかりやすく解説します。

この記事は20年以上金融サービスを提供してきたソモ㈱が執筆しています。

目次
金利とは?意味や仕組みをわかりやすく解説

金融取引を安全で公平におこなうには、金利の仕組みと、金利が生じる背景を理解する必要があります。
ここでは、金利の仕組みを解説します。
金利とはお金を借りる際に発生する割合のこと
金利とは、お金の貸し借りをおこなう際に、元金に対して発生する対価の割合のことです。
一般的に、金利はパーセンテージ(%)を用いて表記されます。
金利は、景気動向や日本銀行の政策、個別の金融商品によっても日々変動しています。
また、実際の借入において適用される具体的な金利は、申込者の提出書類や信用情報機関に登録されている信用情報をもとに、金融機関が審査をおこない決定されます。
そのため、同じ金額を借り入れる場合でも、利用者ごとに金利が異なるケースが存在します。
金利と利息の違い
金利と混同されやすい言葉に、「利息」や「利子」があります。日常の会話の中では同じような意味として使われていますが、実務や法律においては、それぞれ異なる定義があります。
・金利:元金に対して、どの程度の割合の対価が発生するかの指標。単位は%で表記される
・利息:金利を基準にして算出された「対価としての具体的な金額」。単位は園などの通貨で表記される
・利子:基本的には利息と同じ意味だが、慣例的に「受け取るもの」に対して使われる。
金利が発生する仕組み
金利が発生する理由は、お金の融通にともなう「リスク」と「機会費用」に対する補償があるためです。
お金を貸す側は、その資金を自分のために使用できなくなります。さらに、借り手が倒産などで返済不能に陥る信用リスクを負います。
そのため、貸し手はこれらの負担やリスクを許容する対価として、借り手に金利の支払いを求めるのです。
例えば、銀行への預金では、銀行は預金者から預かった資金をそのまま保管しているわけではありません。
銀行は資金を企業への貸付や国債などで運用して収益を得ています。その収益の一部を、資金の提供者である預金者に対して「利子」として還元しています。
金利はどのように計算される?

借入や預金をおこなう際は、具体的にどの程度の金額が発生するか把握しておきましょう。
ここでは、金利はどのように計算されるのかを解説します。
金利の基本的な計算方法
ローンやキャッシングなどで発生する金利は、一般的に「日割り計算」により計算されます。
日割り計算は、お金を借りている日数に応じて、正確に費用を負担させるためです。基本的な利息の計算式は以下の通りです。
・利息=借入金額(元金)×融資利率(金利)×利用日数/365
例えば、金利(年利)15%で10万円を借り入れた場合の利息額は、以下のように計算されます。
30日間の借入の場合
利息=100,000円×0.15×30/365=約1,233円
60日間の借入の場合
利息=100,000円×0.15×60/365=約2,466円
上記のように、同じ借入額と利子であっても、借りている期間に比例して利息額は増加します。
元金・金利・返済期間によって支払額が変わる
利息の金額を決定づける要素は「元金(借入金額)」「金利」「返済期間(借入期間)」の3点です。これらの掛け算で算出されるため、どれか1つの要素が変化するだけでも最終的な支払額は大きく変動します。
以下の表は、元金、金利、返済期間が変化した際の利息(日割り計算、税引前)の推移を比較したものです。
| 比較パターン | 元金 | 金利(年利) | 借入期間 | 計算式 | 発生する利息(税引前) |
| ① 基準値 | 10万円 | 15.00% | 30日 | 100,000×0.150×30/365 | 約1,233円 |
| ② 元金が2倍 | 20万円 | 15.00% | 30日 | 100,000×0.150×30/365 | 約2,466円 |
| ③ 金利が上昇 | 10万円 | 18.00% | 30日 | 100,000×0.180×30/365 | 約1,479円 |
| ④ 期間が2倍 | 10万円 | 15.00% | 60日 | 100,000×0.150×60/365 | 約2,466円 |
元金や金利が高くなれば、利息が増えます。
た、見落とされがちなのが「期間」の要素です。返済期間が長引くほど、低金利であっても支払う利息の合計額は累積して大きくなります。
実質年率とは?表示される理由
ローンを契約する際、契約書やパンフレットに「実質年率」という言葉が大きく記載されているのを目にします。
実質年率とは、単なる借入金利(表面金利)だけでなく、契約や融資の実行に伴って発生する「保証料」や「手数料」「事務費用」など、すべてのコストを合計し、年利(1年あたりの割合)に換算したものです。
金融機関によっては、表面上の「金利」を低く見せかけ、その一方で高額な事務手数料や保証料を別途徴収するケースもあります。
これでは、利用者が他社のローンとどちらが本当にお得かを正確に比較することが困難です。そのため、貸金業法などの関係諸法令によって、全てのコストを網羅した「実質年率」の表示が義務付けられています。
利用者はこの実質年率を比較することで、見えない手数料に惑わされることなく、真の支払コストで金融商品を評価が可能です。
金利にはどのような種類がある?

金利には、その算出方法や適用ルールによって様々な分類が存在します。ここでは金利の種類について解説します。
固定金利と変動金利の違い
融資を受ける際に、極めて重要なのが「固定金利」と「変動金利」の選択です。
固定金利: 借入契約時に決定した金利が、返済期間が終了するまで一切変わらないタイプです。将来の返済額が確定しているため、長期的な資金計画や家計管理が容易になるメリットがあります。その一方で、借入時の初期金利は変動金利に比べて割高に設定される傾向があります。
変動金利: 市場金利(短期プライムレートなど)の動向に連動して、定期的に適用金利が見直されるタイプです。
一般的に固定金利よりも初期金利が低く抑えられているため、低金利環境が続く限りは毎年の利息負担を最小限に抑えられます。
しかし、将来的に市場金利が上昇した場合には、連動して返済額が増加するリスクを借り手が負います。
単利と複利の違い
長期の借入を行う際に、元利合計額の増え方に大きな差をもたらすのが「単利」と「複利」の計算方法の違いです。
- 単利: 借り入れた「最初の元金」に対してのみ、毎回利息が計算される方式です。
元利合計(単利) =元金× (1 +金利 ×期間) - 複利: 一定期間ごとに、発生した利息を元金に組み入れ、その「利息が加算された新たな元金」に対して次の利息を計算していく方式です。
元利合計(複利)=元金× (1+金利×期間)
例えば、100万円を年利3.0%で3年間運用した場合のシミュレーションは、以下のようになります。
- 単利の場合
- 1年目終了時:100万円 + 利息3.0万円 = 103.0万円
- 2年目終了時:103万円 + 利息3.0万円 = 106.0万円
- 3年目終了時:106万円 + 利息3.0万円 = 109.0万円
- 複利の場合(1年複利)
- 1年目終了時:100万円 + 利息3.0万円 = 103.0万円
- 2年目終了時:103万円 + 利息3.09万円 = 106.09万円 (利息の3万円にも金利3.0%が適用される)
- 3年目終了時:106.09万円 + 利息約3.18万円 = 約109.27万円
期間が長くなるほど、複利効果による元利合計の伸び幅は加速度的に拡大します。
資産運用においては複利の商品を選ぶことで効率を最大化でき、逆に借入においては、複利計算による借入残高の増加を警戒する必要があります。
まとめ
金利とは、お金を借りる、あるいは預ける際に発生する元金に対する割合(%)のことです。
金利から算出される具体的な金額が「利息(利子)」です。金利計算の基本は元金・金利・期間の掛け算であり、この3つのバランスが崩れると、発生する利息額は急激に増大します。
資金を借り入れる際には、表面金利だけでなくすべての手数料を含んだ「実質年率」を確認することが重要です。「月々の支払額の低さ」に惑わされることなく「総返済額」に焦点を合わせて計画を立てましょう。
固定金利や変動金利の特質を正確に見極め、単利と複利の効果を正しくコントロールする知識こそが、複雑な金融社会を賢く生き抜くための最良のツールとなります。