分割払いは何回までできる?上限の目安と決め方をわかりやすく解説
金融メディア

商品を購入する際、分割払いは月々の支払いを抑えられる魅力的なサービスです。
しかし、分割払いの回数は、利用するサービスや信販会社により異なり、それぞれの回数を把握するのは難しいです。
この記事では、一般的な分割回数の目安や、あなたに最適な分割は何回までなのか計算する方法を解説します。

この記事は20年以上金融サービスを提供してきたソモ㈱が執筆しています。

目次
分割払いは何回まで可能?上限の目安を解説

分割払いを利用する際には、分割の上限回数があります。
ここでは、分割払いの回数の上限について解説します。
一般的な分割回数の目安
クレジットカードの分割回数は、一般的に下限が3回であり、上限は24~36回ほどです。カード会社によっては、2回から分割できるケースもあります。
24回を時間にすると、2年間です。この期間設定は、多くの耐久消費財の耐用年数や、個人の所得変動の予測可能性に基づいています。
しかし、業界全体を見渡すと、最大60回までの選択を可能としているカード会社もあります。
無金利分割の回数には制限がある
分割払いを提供している加盟店は、「分割手数料無料」という、金利が無料になるキャンペーンをおこなうことがあります。
分割手数料無料は、本来は利用者が支払う手数料を加盟店が負担しているのです。そのため、分割の回数が増えるほど、加盟店の負担が重くなってしまいます。
無金利が適用されるのは、一般的に3回・6回・10回など、比較的短期間の設定が主流です。
ただ、高額な家電や楽器・カメラなどのカテゴリでは、加盟店の戦略的判断により、24回や36回など長期間の無金利が設定される場合もあります。
分割払いの回数は何で決まる?

分割払いの回数は、利用する決済サービスや購入金額などにより決定されます。
ここでは、分割払いの回数は何で決まるのか解説します。
利用する決済サービス・信販会社
分割払いの回数は、利用する決済サービスや信販会社の設定により決まります。
決済サービスを提供する企業は、ターゲット層に合わせて分割回数を設定するためです。
例えば、若年層をターゲットとするBNPLは、使いすぎを防止する観点から3回~12回という短中期の回数に特化する傾向があります。
購入金額と商品カテゴリ
分割回数を決定する第二の要因は、取引される商品の価格です。
例えば、ショッピングローンの場合は、月々の支払額が最低ライン(一般的には3,000円ほど)を維持できるよう回数が制限されることが多いです。
3万円の商品を60回の分割で購入すると、一回当たりの元金は500円となり、信販会社の管理コストが収益を上回ってしまうためです。
また、商品の法定耐用年数や減耗速度も、分割払いの設定に影響を与えます。
自動車や住宅リフォームのように10年以上にわたり価値が持続する商品は、84回や120回などの超長期ローンが組まれることもあります。
PCやスマートフォンのように数年で陳腐化する商品は、寿命に合わせて36回程度が上限となるケースが多いです。
決済方法別|分割払いは何回までできる?

決済サービスには、クレジットカードやショッピングローンなど、いくつもの種類があります。
ここでは、代表的な決済サービスにおける、分割払いの回数を紹介します。
クレジットカードの分割払い
もっとも一般的に利用される分割払いであるクレジットカードは、一般的に24~36回です。ただし、中には60回の分割払いができるクレジットカードもあります。
また、店頭で一回払いで決済をしても、後からアプリなどで分割に変更できる「あとから分割」を提供している企業もあります。
ショッピングローン(割賦販売)
ショッピングローンとは、商品の購入ごとに信販会社と個別の契約を結ぶ形態であり、高額商品の購入において真価を発揮します。
ショッピングローンは、クレジットカードよりも長期の設定が可能なケースが多いです。48回や60回・84回などのプランも存在します。
また、加盟店のキャンペーンにより、48回や60回などの長期でも、手数料が無料になるケースもあります。
後払い決済(BNPL)
BNPL(Buy Now Pay Later)は、クレジットカードを持たない層や、スマートフォンだけで完結できるサービスを好む層に支持されている分割払いです。
簡単な審査で利用でき、利用者には金利の負担がない仕組みのため、分割回数は3・6・12回など短中期に限定されています。
分割回数を増やすメリット

分割回数を増やすメリットは、月々の負担が軽くなることです。
10万円の商品を購入する際、1回払いではその月の可処分所得が大きく損なわれます。しかし、10回払いにすれば月々の支払いは1万円(+手数料)に抑えられます。
月々の支払いを抑えれば、以下のようなメリットがあります。
- 手持ち資金が少なくても家電やPCなどを必要なタイミングで購入できる
- 手元の現金を温存して、突発的な医療費や慶弔費へ対応できる
- 関西時期と毎月の支払額が明確となり、家計の将来設計が立てやすくなる
マイホームや自動車の購入・引っ越しなど、支出のピークが訪れる時期において、分割払いは個人のキャッシュフローを維持するための重要な手段となるでしょう。
分割払いの回数を増やすデメリット

分割払いの回数を増やすと、手数料や支払総額も増え、支払いが長期化します。
ここでは、分割払いの回数を増やすデメリットを解説します。
手数料や支払総額が増える
分割の回数を増やすと、手数料が累積して支払総額が増えてしまいます。
クレジットカードの一般的な年率は、12~15%ほどです。
回数を増やすほど、この手数料が累積して、最終的な支払総額が現金一括払いと比べて増えてしまうのです。
分割回数が36回や560回などの長期に及ぶ場合、複利効果や長期間の金利負担により、手数料総額が商品代金の20~30%に達することもあります。
支払い期間が長期化する
分割回数を増やすと、月々の支払いが減り将来設計が立てやすくなります。しかし、分割払いが重なってしまうと、それぞれの支払いが重複して、毎月の合算支払額が膨らむリスクがあります。
また、支払いが完了する前に、商品が故障したり買い替え時期を迎えると、利用者は「手元にないもの」のために代金を支払い続けるという心理的負担を受けます。
分割払いの回数を決めるときのポイント

分割払いの回数は、あなたに合った適切な回数にするべきです。
ここでは、分割払いの回数を決める時のポイントを解説します。
無理のない月額から逆算する
理想的な分割回数は、「毎月の返済可能額」から逆算することです。
以下の流れで計算してください。
- 現在の固定費と変動費を差し引いた「余剰資金」を計算する
- 余剰資金の50~70%程度を月額上限として余裕を持たせる
- その月額からもっとも短い期間で完済できる回数を選択する
できるだけ少ない回数で支払いを完了させることは、支払総額を抑えるための鉄則です。
手数料と総支払額を確認する
契約前には、必ずカード会社が提供するシミュレーションツールを活用して、具体的な手数料を把握しましょう。
例えば、12回と24回払いでは、月々の差額は数千円であっても、最終的な手数料総額には数倍の開きが生じることがあるためです。
以下の表は、10万円の買い物をした場合の、支払回数による手数料のシミュレーションです。(実質年率15%を想定)
| 分割回数 | 毎月の支払額(概算) | 手数料総額(概算) | 支払総額 | 備考 |
| 1回 | 100,000円 | 0円 | 100,000円 | 手数料なし |
| 2回 | 50,000円 | 0円 | 100,000円 | 手数料なしが多い |
| 3回 | 約34,200円 | 約2,500円 | 約102,500円 | 3回から手数料発生 |
| 12回 | 約9,000円 | 約8,300円 | 約108,300円 | 標準的な選択肢 |
| 24回 | 約5,000円 | 約16,400円 | 約116,400円 | 手数料負担が明確に増大 |
| 36回 | 約3,500円 | 約24,800円 | 約124,800円 | 元金の25%近い手数料 |
この表の通り、分割回数を増やすほど、手数料が急増することを認識しておきましょう。
まとめ
分割払いの回数は、利用する分割サービスや信販会社により異なります。
クレジットカードは一般的に下限が3回、上限が24~363回です。若年層の利用が多いBNPLは、3回~12回までの短中期に設定されることが多いです。
また、分割払いの回数は、購入する商品の金額やカテゴリにも影響されます。家電やPCなどの高額な商品は、分割回数が多く設定されているケースがあります。
分割払いの回数を増やすメリットは、月々の負担を抑えられて、手持ち資金が少なくても商品を購入できることです。
しかし、分割回数が増えると手数料の負担も増えて、支払総額が増加してしまいます。
無理のない支払金額に設定して、あなたに最適な分割払いの回数を選んでください。